インプラントと静脈内鎮静法

投稿日:2015年1月22日

カテゴリ:インプラントブログ

インプラント手術が怖いという場合に静脈内鎮静法を併用することがある。静脈路を確保し、点滴にて鎮静薬を投与してリラックスしてもらう方法。
1本のインプラントでも、必ず鎮静法をしているという先生もいる。患者さんサイドは寝ている間にオペが終了するので楽である。
我々は安心して眠ってもらうために、全身管理モニターやシリンジポンプを用いて、酸素吸入させ管理している。

静 脈内鎮静法でインプラントを行う場合、術者の技量が非常に重要になる。患者さんが寝ているので、こちらの指示には従えない、水でむせることもインプラント の場合多い。口腔内バキューム併用(イソライトなど)が必要だろう。全身麻酔ではないので、体の抑制が難しい患者さんもいる。
ある程度インプラント治療をこなした先生でないと、やりにくさを感じると思う。静脈内鎮静をしたからゆっくりできるわけではなく、ポイントを確実に押さえないといけなくなる。
数年前、大きい手術をするということで、歯科麻酔医としてインプラント鎮静のアルバイトに行ったんだが、鎮静でオペしたことない先生の場合はかなり戸惑うようである。
「意外とやりにくいんですね?」と言われたが、鎮静したからと言って急に難しい手術ができたりするわけではない。ここがポイントだろう。

経験上女性のほうがやりやすいと思う。男性は動いたり、むせたりすることが多い。

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