筋肉内鎮静法

投稿日:2015年1月6日

カテゴリ:医院ブログ

筋肉内鎮静法

一般的に歯科治療に恐怖心が強い場合、大きいストレスのかかる治療の場合には静脈内鎮静法と笑気吸入鎮静法の2つが知られている。
全身麻酔という方法もあるが、日本ではあまり認知されていない。障害者歯科ではよく応用されているが。

笑気吸入鎮静法は安全である。ただ個人差が大きく、やってみないと効果があるのかないのか分からない。確実な鎮静は得られにくい。。

静 脈内鎮静法は確実性がある。ただし歯科麻酔医(認定医、専門医)、口腔外科で麻酔科を半年ローテーションしたくらいの知識、技量がないとリスクがある。と いうか経験のない歯科医師が単独でやろうとはしないだろう。自分の考えでは全身麻酔というものを理解していないと静脈内鎮静は危険であると思う。挿管して いる状況のほうが、よっぽど安全である。

そうなるとハードルが高い。。ということで最近、筋肉内鎮静法というものをレクチャーしている歯科麻酔医が静岡県にいるという情報を聞いたので、講演を聞きに行った。

まあ予想どうりの筋肉内注射で、全身麻酔の前に行っていたプレメディ(麻酔前投薬)の応用である。
別に目新しいことではなく、知っている先生にとっては当然の話である。ただこの方法は比較的簡便であり、安全な方法なので開業医の先生にとっては有用かもと思った。ただそれなりの設備と知識は必要だろう。

ただプレメディの効果が全身麻酔が終わっても残っている。。という経験がある歯科麻酔医は自分だけではないはず。。。全身麻酔の醒めが悪いときに、アネキセートを使って目を開ける患者もいた。本当はリスクがあるのである。

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