口腔がん勉強会〜市川市岸田歯科口腔外科ブログ

投稿日:2015年1月11日

カテゴリ:医院ブログ

月初め最初の月曜日は、口腔がんの勉強会である。
自分たちが企画しているので、参加者が何人来るか?不安ではあるが(笑)
毎回、歯科医師会館に60人以上が来られる。多い日は80人超える事もあり、企画サイドとしては喜ばしい。市川市歯科医師会の会員以外にも、江戸川区、港区、八千代、佐倉などからも聴講に来られる先生が多い。

今回は、東京歯科大市川総合病院の放射線科教授である青柳先生の講演。
内容は「放射線治療」である。放射線治療というと、イメージ的に第一選択ではなく。。年齢や手術が不可能な部位に行う延命的なものと考えていた。

し かし、最近はがんの病巣に集中的に放射線を照射することで、非常に良い結果が出ているそうである。自分も口腔外科出身で、放射線照射後の骨髄炎で大変な思 いをしている患者さんを多数診てきたので、正直あまりいいイメージを持っていなかったが。。今回の講演で勉強不足を実感した。

外科的に対応した場合、口腔がんは組織を取ってしまう術式であると。。顔の形が変わったり、食事、発音が難しくなったりしてしまう。放射線治療であれば機能温存ができ、患者さんの生活レベルを維持できる可能性があるのだ。
ただ、全てがいいわけではないので。。外科的切除、抗がん剤などの化学療法、放射線療法などを患者さんの状況、希望に上手く合わせていく必要性がある。

来月は口腔がんとの関連性も深いとされる、食道がん、胃がんについての講演を予定している。