なんと。。びっくり。

投稿日:2015年1月7日

カテゴリ:医院ブログ

水曜日は朝から歯牙移植、インプラントオペと外科デーであった。
最後の患者さんは、顔面の吹き出物が治らないとのことで鎌倉から来院。

3年前にサーフボードが顔面にあたり、20針以上顔面を縫ったようだ、さらに口の中まで貫通していたようで口の中も大きく縫ったとのことである。
傷の治りは問題ないんだが、吹き出物があるということは異物混入を疑う必要がある。大体は小石や腐った骨、縫合の糸の残りなどが多いんだが。。

まずレントゲン、ついでCTでも全く異物はない。。患者さんに説明し、直接顔面の吹き出物を触っていくことにした。顔面に麻酔して、小さいメスで傷を開いていく。

しばらくすると、硬い感覚が指に伝わってきた。。やっぱり腐った小さい骨かなと思いかき出してみると。。透明な四角いものが出てきた。。なんと矯正治療に使うブラケットである(歯の表面につけるもの)。
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これは受傷時に、ブラケットが外れて傷の奥に入り込んだまま縫合したことが原因である。ただ救急病院で、歯科医でもない先生が縫ったことなので、責任は追及できない。セラミックなのでレントゲンに写りにくいのだ。。。

顔の表面から矯正器具をとるなんて、なんとも不思議なことであった。。(笑)