全身管理の重要性 歯科医療と歯医者さんの違い

投稿日:2015年1月7日

カテゴリ:医院ブログ

自分の中では。。歯科は外科である。というのが基本にある。

どんなに綺麗に治療ができたり、素晴らしい技術を持っていてもその意識を持っていない歯科関係者が多い。残念なことである。。

ほとんどの患者さんには分からないと思うが、危ない橋を渡っていることが多いのだ。まあほとんどの歯科医師、衛生士も分かってないのが大問題なんだが。。

例えば、先日初診の60代女性。病歴もなく薬も服用していないとのことでインプラント治療希望で来院された。表面上はいたって健康そうである。

問診や応対からなんとなく嫌な感じ(その人にではない)がしたので、血圧を測ると軽く200を超えていた。。本人は普通なので、多分普段が180~190なんだろう。
これはモニターを装着し、状態の把握をしないと分からないのである。

ただこのような患者さんに対して、急に血圧を下げる対応もしてはいけないんだが。。

ちなみに、インプラントをしない前医では普通に抜歯をしたそうである。。
術中は220~230まで上昇しているはずである。そのとき問題がなかったから、いいということで片ずけていいのだろうか?

今は内科的にコントロールをされている患者さんも多い。そのような患者さんに局所麻酔をしたり、ストレスをかける歯科治療を平然と行っていいのだろうか。。
全身管理や把握ができて、歯科医療(あえて医療と表記)じゃないだろうか?