訪問診療の必要性について

投稿日:2015年1月6日

カテゴリ:医院ブログ

開業して年数が経ってくると、患者さんも当然だが歳をとってくる。
人間の60歳~70歳の10年と、70歳~80歳の10年間は大分違ってくる。

当院の患者さんも体調不良や通院が難しいという方が増えてきた。。。
その場合の理想的な対応はどうしたらいいのだろうか?といつも考えてしまう。

数種類のイメージがあるが。。。
①当院の患者さんなので、当然主治医が訪問診療を行う。
②当院に往診チームを作り、引き継いで対応する。
③訪問診療を行っている歯科医にお願いする。

理 想は①である。患者さんも安心するし、お互いをわかっている安心感がある。ただし、忙しい診療室の合い間では、なかなか時間がとれない。昼休みに行くとこ ろもあるようだが、そこで無理をした場合に永続性は期待できない。。訪問にいくには歯科医師1人、歯科衛生士1から2名のスタッフも必要になり、自分の診 療室が混乱するもとになるのだ。。。まあ、患者さんが少なくて、余裕があればいいのだが、患者さんの少ない歯科医院が訪問してもいい結果はでないと思う。

目 標は②であろうか。毎日出動できるように訪問専門の歯科医師を雇用し、車を購入し、決まったスタッフが訪問するパターン。同じような意識をもったスタッフ を派遣できるし、場合によっては主治医も行くことが可能である。ただし、スタッフの雇用や管理体制を構築しないといけないし。。訪問専門でやる歯科医師の 雇用が出来ないと話にならない。または交代で皆で行くパターンもあるのだが、いずれにしてもマンパワーが必要である。

③は自分で診ないで、マル投げという感じもあるが。。。言い方をかえれば、外部委託である。ひとつの組織がなんでもやるのもリスクがある。しっかりとした専門の集団があれば、しっかり引き継いで対応するのもいいのかもしれない。
医科に例えれば、手術は大きい病院で、リハビリは家の近くで見たいな感じである。我々歯科医師も専門外の矯正や口腔外科疾患などは紹介しているので、同じことでもあろう。
なにが正解なのか。。。検討である。