歯学部の定員割れについて

投稿日:2015年1月6日

カテゴリ:医院ブログ

私立の歯学部が定員割れだそうである。ある大学は80~100名の定員で30とか40名しか学生が入学してこないようだ。。。存続価値はあるのだろうか?卒業した先生には申し訳ないが。。。

その大学の先生は①歯科医師が過剰、②ワーキングプア、③医学部募集の増加などと分析されていたが、個人的にちょっと違うと思う。

①歯科医師は過剰どころか不足。ただ適当な歯科医師は過剰なんだろう。我々がしなくてはいけない仕事や気がついてない分野は山ほどある。

②ワーキングプア問題:そりゃろくに勉強や努力もせずに患者がいた時代とは違うので、駄目なものは自然淘汰されるのが当然。そうなりたくなければ努力しろというだけの話。。。今が普通だと思うのだが。。。

③医学部募集増加:確かに医学部のほうが、全身を診ることができるが、結局のところ細分化されるので単科と同じになってしまう。眼科もできる外科医なんていないし、精神科の先生が手術などできるわけがない。。。
歯科からのアプローチで健康に寄与できる部分のほうが大きい気もする。。。ただし、過去の歯科のイメージが悪すぎるので、ここはアピールし改善すべき。

ただ単に定員割れの大学の国家試験合格率が低すぎるということを自覚すべきだろう。30とか40%とか。。いったいなにをやってるんだろう?自分が親だったら合格率の高いところに入れるし。。。そりゃ学生こないでしょ。

定員割れの大学には少ない生徒を確実にいい歯科医師に育ててほしい。ただ大学のシステムや教員のレベルはどこも一緒(大学の先生は歯科医師の先生だけど教育ができる先生とは違う)なので、無理だと思うけど。。。中にはすばらしい先生もいるが、とんでもないのもいるし。。

歯 科医師の国家試験に実技を復活なんていう意見もあるようだが、実技試験と臨床は全く別物である。年取った先生が昔は実技があったなどと意見を言っているこ とが多いが、じゃあその先生達の仕事がすばらしいかというと。。。意外と適当だったりすることも多い(笑)。ただ面白いのは全く目立たないのにすばらしい 仕事をする先生がいたり、偉そうにしているのに、じつは大したことない。。。という場合もある。こんなことを書くと怒られるかもしれないが。。。事実では ある。かなり話がずれてきたが。。。